日本に限らず、全世界でも離婚原因として最も多いのは「性格の不一致」と言われています。
実際には、浮気や金銭的な問題など、他に明確な離婚原因があっても、とりあえず「性格が合わない」をあげる人が多いのかもしれません。
具体的にこれといった理由はないけど、とにかく別れたい!
そんなときに、離婚したいと思っている人にとっては、この「性格の不一致」という言葉ほど便利な言葉はありません。
一度ダメだと思ったら、他の理由を差し置いてでも「性格が違う」と言えばまかりとおりますし、誰に言っても理解されやすい理由だからです。
言い換えれば、簡単に離婚にこじつけられてしまう怖い要素ともいえますね。
おおもとの原因を取り除いて、離婚に陥るようなきっかけをつくらないように、性格の不一致で離婚しないための10のポイントをご紹介します。
【ヘッドライン】
どんなに気まずくても話し合いは絶対にする
特に夫婦間の場合、普通のカップルとは違い、小さな問題が積み重なると大きなトラブルに発展しやすくなるもの。
普通のカップルのように簡単に別れる、距離を置く、というものが難しい分、問題が小さなうちに解決をする必要があります。
とはいっても、特に自分に非がある場合や、解決までに時間がかかるような問題の場合、どうしても目を背けたくなってしまいますよね。
それに、いざこの不仲の原因についても話し合いをしようとしても、相手が話し合いたがらなかったり、怒りだしたりしたら「もう少しそっとしておこう…」とも思うものでしょう。
しかしそのまま問題を放っておくと、
「解決する気がない」
「この結婚生活がどうなってもいいんだ」
と相手からはマイナス評価しかもらえませんし、それこそ「性格の不一致」としてつけ込まれやすくなります。
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自分を正当化したり、旦那さんを責めるようなことはしない
人は基本的に自分の非を認めたがるものではありません。
ですから、正論を突きつけられると一気に怒りの感情が湧いてきます。
その結果、夫婦げんか中に「私は悪くない!!」「だって仕方ないでしょう!」とついつい自分を守る言葉が出てくることもあったはずです。
逆に、相手が間違っていることをいっている場合には、それをきちんと正そうとして、つい「あなたはいつもそうやって!」と相手を責めるような表現にもなってしまいます。
話し合いをしようとする姿勢があるからこそ、事を荒立てないために口走ってしまう言葉ですが、これもやはり離婚回避の悪い例です。
というのも、人は怒りの感情を向けてくる相手には「この人は敵だ」と警戒心を持ってしまうためです。
もちろん、離婚回避を目指すうえで相手と向き合い話し合うことは何よりも大切ですが、その結果相手に悪印象を与えては意味がありません。
ですので、もし自分の非を責められてショックを受けたなら、怒るのではなくて先に悲しみをアピールしましょう。
「良かれと思ってしたことが上手く伝わらなかったのが残念」
こんな風に言い換えるだけで、随分と旦那さんが感じる印象も大きく変わります。
また、旦那さんの口が達者な場合、痛いところをつかれる前にこちらから問題提起しておきましょう。
議論の最初に「あなたが言いたいのは◯◯のことでしょ?そこは私も間違ってると思うよ。ごめんね。」と言ってみてください。
これでもう相手は責めるべき点がなくなり、「性格の不一致」を実感してしまいがちな夫婦喧嘩そのものを避けることが出来ます。
また、旦那さんの非を指摘したいのであれば、これも少し言い方をアレンジすればOKです。
「どうしてお願いしていたことが出来なかったのか、理由があったら教えて欲しい。一緒に解決しよう」
このように表現を変えるだけでグッと柔らかくなり、相手も攻められているような印象は受けなくなります。
別れたくないからと言って、旦那さんの言いなりになったりしない
別れたくない一心で旦那さんの言い分をすべて受け入れようとしていませんか?
それも離婚回避のためにしがちですが、良くない例です。
前述したように、話し合いたいことや指摘したいことがあるのであれば、今後の夫婦関係や、本当の意味で性格を一致させるためにも、きちんと向き合うのことが必要です。
特にこれまで相手をないがしろにしていた場合、離婚が現実味を帯びてくると、いい加減相手を尊重してあげようと思うはずです。
しかし、だからといって自分の意見を押し殺してしまうと、それはただの一方的な意見の押し付けをただ受け入れているだけであり、”話し合い”ではありません。
本来、夫婦というのはお互いに支え合い、励まし合うもの。
ただ結婚生活を続けたい、その一心で旦那さんの言いなりになってしまうと、それは夫婦ではなく召使いのような存在になってしまいます。
夫婦関係に限らず、普通の男女関係でも同じことですが、何でもかんでも思い通りになって刺激のない生活には必ず飽きがくるはずです。
それも最終的には「性格の不一致」として簡単に片付けられてしまいます。
旦那さんのためを思って努力していたのに、これじゃ意味がありませんよね。
本当に夫婦に必要なのは、何度も言いますがきちんとお互いの言い分を尊重し合うことです。
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愛情を口に出す
言葉の通り、定期的に「愛してるよ」と伝えてあげましょう。
言わなくても普段の生活で分かるじゃん・・・と思う気持ちもよく分かります。
しかし好きな人から「愛してるよ」と言われたら、あなたも嬉しいですよね。
思っていたとしても、気持ちは口に出さなければ相手には伝わらないのです。
気持ちを言葉にすること。
これは基本中の基本ですね。
旦那さんが本当に喜ぶことをしてあげる
相手のためを思ってしたことというのは、一見人のためになっていそうにもみえますが、実は自分のためであることがほとんどです。
「頑張っていることを認めて欲しい」
誰しもがこのように無意識下で考えています。
結婚生活の中で、喜んでもらえると思ってしたのに反応がイマイチで、ムっときてしまったことはありませんでしたか?
こういった経験がある人は、本当に相手が喜ぶことが出来ていない可能性があります。
ですから、ここは少し客観的な視点で、本当に旦那さんが喜ぶことをしてあげましょう。
男性が喜ぶこととして、実際に男性に人気なのは、
- 妻が聞き役になってあげる
- 疲れているときはむやみに構わず、そっとしておく
- 好きな食べ物だけが食卓に並ぶ
- マッサージをしてあげる
- 一緒にゲーム、趣味をしてあげる
このようになっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
同じ共通点や目標を作る
この人といてもつまらない・・・と感じ始めてしまっている人は、目標を持ちましょう。
できれば、それを夫婦で共通のものにできると理想的です。
もともとは性格や好きなものに共通点が多かったり、似たところがあると感じたからこ、結ばれたはずです。
その当時を思い出し、初心に戻ってみましょう。
月に1回でも良いから一緒にお買い物に行く、スポーツをする、一緒にテレビを見るなど、何でも良いのです。
一緒にやっても不自然でないことから始めてみましょう。
また、共通の目標というのも、○年後にマイホームを建てるですとか、子供のためにいくら貯金するなど、現実的なもので構いません。
極端なことを言えば、夫婦間でしか話せないような秘密でもOKです。
カチンと来たときこそ、チャンス!
性格の不一致というものが生じるキッカケは、本当に些細なものかも知れません。
ですが、長年積み重ねてきた不満や不信感は、いつしか信頼関係や愛情にも亀裂が入り、次第に修復できないところまで発展するのです。
しかし、カチンと来たそのタイミングにすぐ対処ができれば、傷が浅いうちに問題点を払拭することができます。
小さな点でも、気になったことは率直に旦那さんに伝えましょう。
感情をコントロールしよう
言いたいことを言うだけでは、単なるわがままに過ぎません。
常に冷静に対応できる、自分の感情をコントロールできる人は、たとえ、夫がわけの分からない、突拍子もないことを言っても、とにかく冷静に話を聞き入れることができるのです。
女性の多くは、自分の思い通りにならないことがあったり、理解できないことがあると、すぐに感情的になり、泣いたりわめいたりして、男性を困らせてしまいます。
円満に歳を重ねられる夫婦の奥さんは、料理をぼろくそに言われても、とにかくその場では冷静に話を受け止めるという姿勢でいます。
これこそが包容力のある奥さんとなるのです。
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「とりあえずやっておこう」はNG!原因の根本に気づく
離婚危機の原因は、元を辿れば本当に小さな問題であることが多いです。
だからこそ、その根本の小さな問題そのものを見失ってしまうことも多々あります。
例えば、家事をきちんとやらない!といった点が離婚危機の原因であったとします。
そこが原因で離婚危機になったら、とりあえずはまず家事をやろうと思うはずです。
もちろん間違ってはいませんし、むしろ正しい判断といえます!
しかし、この原因においては家事をするのが大前提であって、離婚回避のためには”やって当たり前”になる行動でしかないのです。
本当に離婚危機をしたいのであれば、そもそも「家事をしない」ようになったあなたの性格やクセを直すのが必要になります。
いつも面倒なことを後回しにしたり、他のお宅に比べて雑な家事をしていませんか?
服はきれいにたたまれているでしょうか?
スーパーのお惣菜で夕飯を済ませようとしていませんか?
こんな風に、よその家との比較でもいいですから、細かい部分を振り返りましょう。
また、浮気をしてしまったことが離婚危機の原因であれば、それはただ貞操観念がないというのではなく、押しに弱かったり、優柔不断な性格が根本の原因かもしれません。
家族としての絆を強くする
東日本大震災の直後、結婚数が増加し、離婚数が減少したことをご存知でしょうか?
これは、震災という未曾有の事態を、恋人同士、もしくは夫婦、家族で乗り越え、絆が深まったためだと言われています。
生きる上でパートナーとの協力できることがあれば、性格の不一致という言葉は消えるはずです。
何も無いから何もしないのではなく、生活をするうえでお互いは必要な存在であり、協力し合うものだという意識を常に持ち続けましょう。
そこで苦しみを一緒に乗り越えたり経験を共有することで、良い夫婦の絆が確実にできます。
夫婦は家族ではありますが、もとは生まれた場所も、育った環境も違う赤の他人です。
ですので当然、夫婦それぞれの性格が違うのは当たり前のこと。
結婚生活はもとも他人である男女が一緒に暮らすので、一つや二つ意見や趣味が合わないことはあっても自然なことです。。
大切なのは、それをいい具合に受け止め、うまく擦り合わせていくことなのです。
結婚生活はささいな、「ずれ」が生じることはたくさんあります。
いちいち、気にしすぎてはキリがありません。
であれば、相手を変えようとするのではなくてより良いものにするにために、考え方を変えてみてはいかがでしょうか。